【軽度のうつや悩み】カウンセリングの効果とエビデンス【改善する】

カウンセリングの効果とエビデンス

こんばんは、久一です。

今回はカウンセリングってちゃんと意味があるの?ということを説明していきます。

カウンセリングはそもそも色々な問題…悩み、対人関係、生き方、価値、選択、人生設計などなどについて扱うので、何をもってカウンセリングの効果なのかというのを判断するかは難しいところでもありますが、まずはそのエビデンスをみていきましょう。

カウンセリングの効果についてのエビデンスから得られた知見

欧米での研究を中心に、これまでにたくさんの客観的な心理学的尺度を用いた量的研究、クライエントからの報告や聴き取りなどを分析する質的研究等によって、カウンセリングには確かな効果があることが実証されてきています。

カウンセリングやサイコセラピーの効果について報告された多数の実証的研究をレビューしたクーパーはカウンセリングやサイコセラピーの効果のエビデンスから得られた知見を、次にようにまとめています。

①カウンセリングの有効性

カウンセリングやサイコセラピーは有効。

全体的にみると、カウンセリングやセラピーを受けた人は受けない人に比べて最終的に苦悩が少なくなっている。

②クライエント要因の重要性

カウンセリングやセラピーに対するクライエント関与の程度とカウンセリング関係を活用するクライエントの能力は、結果のもっとも強力な予測要因の1つである。

③カウンセリング関係の重要性

カウンセラーやセラピストのクライエントへのかかわり方は、カウンセラーやセラピストがもつ個人的、実際的あるいは専門的特性よりもカウンセリングの結果にとって重要である。

特に、カウンセラーやセラピストの協働的で、思いやりがあり、共感的で、熟練したかかわり方は、よりよい結果と関係している。

④介入技法の有効性

適切に用いられる技法は、カウンセリングやサイコセラピーのプロセスの有益な一部となりうる。

カウンセリングの効果についての具体的なエビデンス

それでは、より具体的にエビデンスについてみていきましょう。

①クーパーのレビュー

・数多くの実証的研究のメタ分析(複数の実証的研究の結果を総合的に分析する統計手法)から、カウンセリングやサイコセラピーには大きな効果量(約80%のクライエントが好転しているという結果)があることがわかっている。

・軽度のうつや不安などに焦点をあてると、臨床的な状態と判定されたクライエントの約60%が、カウンセリングやサイコセラピーの終結時に臨床的な状態にないと判定される水準まで改善している。

・カウンセリングやサイコセラピーを受けることで悪化する割合は平均で約5%~10%。

・平均で2回目のセッション終了時にクライエントの1/3が改善を示すかカウンセリングやサイコセラピーを必要としなくなるが、半数のクライエントが臨床的に改善をみせるために必要な回数は平均で約10回~20回。

・心理的苦悩の改善効果は、終了後1~2年は維持される傾向にあるが、より長期的な影響について明確なエビデンスはない。

②コンシューマー・レポートの記事

コンシューマー・レポート英語Consumer Reports)とは、非営利消費者組織であるコンシューマーズ・ユニオン(Consumers Union)が、1936年から発行しているアメリカ合衆国月刊誌である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コンシューマー・レポートはメンタルヘルスの専門家(臨床心理士、カウンセラー、ソーシャルワーカー、精神科医ほか)にカウンセリングやサイコセラピーを受けた経験をもつ約4000人の読者からの回答に基づき、次のように報告しています。

大多数の人々はセラピーが援助的だったと明確に回答し、セラピーを受けることになった問題について、それがとても深刻な問題であった場合でも、セラピーが助けになったと回答した。

「とてもよくない」状態から開始したクライエントのうち54%がセラピーについて「物事をずいぶん楽にしてくれた」と語っており、1/3が自身の抱える問題に対してある程度の助けになったと答えている。

全体として、援助を求めたほとんどの人が、悩みごとが減り、人生がより快適になるという体験をしていた。

3種類の改善があり、それはセラピーの回数が増すほどに効果的であった。

  1. 人々が治療を受けるために抱えてきた問題を緩和していた。
  2. 人々が他者と関係をもち、仕事で生産的になり、日々のストレスに対処するための能力を改善し、よりよく機能できるよう援助していた。
  3. 「人間的成長」と呼べるようなものを高め、セラピーを受けた人々は、自信や自尊心をより強くもつようになり、自分自信をよりよく理解するようになり、人生を楽しむようになっていた。

まとめ

まとめると、カウンセリングには以下の効果があることがわかっています。

①問題となる行動や症状の改善

軽度のうつや不安などの症状の軽減や、怒り、依存といった問題行動の改善。

②心理社会的な安定や機能性の改善

心理的な悩みの改善や、幸福感などの増進、事故や災害などの出来事の心理的影響(トラウマなど)からの回復、適切な認知や行動の増加、職場、学校への適応など。

③対人関係上の問題解決や目標達成

家庭や職場、地域社会などにおいた人間関係の特に心理的な側面の問題解決、適切に自分の意見を言えるようになることや、良好な人間関係の構築といった人間関係上の目標達成など。

④自己についての認識の変化や自信の増大

自分自身の捉え方の変化、自己を受け入れるということ、自己肯定感や自己効力感の増大、より適切な人生設計やキャリア発達の達成など。

⑤問題対処能力の向上や自己成長

問題に向きあって対処する能力の向上、ストレス耐性やレジリエンス(心理的ダメージからの回復力)の向上、人間的成長など。

こうやってみるとカウンセリングって凄いんだなと思いますね。

ただしこの効果というのは、以前の記事で説明したように、しっかりとカウンセリング心理学等を学び、介入技法を理解して用い、実践経験を経たカウンセラーが行って初めて出せるものだと思います。

実は、日本では「カウンセラー」と名乗るのに必要な資格ってないんですね。

「臨床心理士」や「公認心理士」「産業カウンセラー」などはしっかりと資格を取らないと名乗れないのですが単に「カウンセラー」と名乗るだけなら特別な資格はいりませんし、数時間の講義や数万円の料金で取得できる「〇〇カウンセラー」という資格もゴロゴロしています。

しっかりとしたカウンセリングを受けたいという場合には、カウンセラーがどんな資格を持っているのか、その資格を取るためにどれだけの労力や費用がかかるのかを調べるのもよいかもしれません。

もちろん「臨床心理士」や「公認心理士」などの資格を持っていなくても経験を積んで活躍されているカウンセラーはいっぱいいますので、一つの目安程度に考えてもらえればと思います。

今回は以上です。

次回以降もカウンセリングや心理学の知識を記事にしていきます。

今回はちょっと言葉が難しくわかりづらいので、次回以降、なるべく簡単な言葉で説明できるように努力していきます。

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最後まで読んでいただきありがとうございました!

【参考文献】